矯正治療雑学①:なぜ歯が動くのか【姫路で矯正歯科・小児歯科・審美歯科のことなら デンタルクリニックカルミア】
こんにちは。
デンタルクリニックの院長上野です。
矯正治療では動かしたい歯に圧力をかけることで、骨の中を移動させていきます。これがなぜ起こるのか、今回説明したいと思います。
下の左の図でいうと、右側に動くように矯正力をかけています。すると、歯と骨を結合させている繊維が歯と骨の間(歯根膜)内で、左側では伸び(Tension)、右側では圧が発生します(Pressure)。この変化により、左側では骨芽細胞という骨を作る細胞により骨が新しくでき、右側では破骨細胞という骨を吸収する細胞により骨が吸収され、歯が右側に動いていきます。
このモデルはPressure-Tension Theoryと言われ、現在の矯正歯科学会で広く認知され、最も指示されている概念のひとつです。