2歳までのむし歯予防
小児歯科担当の梅林です。
最近の子どもは昔と比べてむし歯が少なくなったとも聞きますが、実際には2歳になる前なのに前歯が半分無くなってるくらいの大むし歯の子もまだまだ見かけます。
1歳を過ぎて、2歳までのむし歯予防のチェックポイントは3つです。
①1歳~1歳半までに卒乳(母乳・哺乳瓶でミルク)が出来ているか?
②あめ・チョコ(ハイチュウ・甘いグミなども)を食べていないか?
③夜1回だけでもいいので、仕上げ磨きが出来ているか?
この3つです。
私の実感的なものですが、この3条件のうち、
×が1つ ・・・ 2歳で前歯あたりが表面的な初期むし歯~むし歯
×が2つ ・・・ 前歯だけでなく、奥歯も少しむし歯~大むし歯
×が3つ ・・・ 大むし歯
になってるような気がします。
2歳までで、中でも一番影響力が大きいのは意外ですが卒乳のように感じられます。
2歳過ぎて、寝る前だけでなく昼にも母乳・哺乳瓶ミルクが続いている子は、まず例外なく口の中全体にむし歯になっています。
2歳だとまだ大人と同じようなしっかりとしたむし歯治療も出来ず、苦痛が長引くことにもなります。
「母乳は心の栄養」という部分もあり、また「じゃあこの子をどうやって寝かしつければいいの?」と困っておられるお母さんもいるかと思いますので、一概にダメ!!という話だけするのははばかられるのですが、これから子どもの味わう苦痛を考えれば、これらのむし歯の元を断てるのはお母さん・お父さんだけです。
厳しいとは思いますが、良い習慣作りを頑張って下さい。