こんにちは,小児歯科の假谷直之です。
シーラント処置についてのつづきです。(その2)
シーラントを受ける適切な時期
一般的には,乳歯や永久歯が生えてから3~4年までの間に,奥歯の溝が深い(または複雑な形をしている)子どもが受けると効果的であるとされていますが,当院ではもう少し早い時期に,お口の中の状態によっては咬合面が歯肉のあいだから見え始めたころからシーラント処置をお勧めすることもあります。どの時期にどんな種類のシーラント処置が適応かどうかについては,ご相談ください。
シーラント処置の流れ
シーラント処置は下記のような手順で行われ、15分程で終了します。
1. 歯に付着した汚れを、機械や器具(回転歯ブラシ)などで丁寧に落とす
2. 汚れを洗い流し、唾液が入らないよう歯を乾燥させる
3. 歯の溝の部分にプラスチックやセメントを流し込む
4. 噛み合わせの確認
シーラントの注意点
シーラントを受けた後も,毎日丁寧にブラッシングを行い,シーラントで覆われていない歯面部分が虫歯にならないように注意しましょう。また,定期的にシーラントが剥がれていないか,お口の中の汚れ具合や食生活に問題は無いかなどのチェックを歯科医院で受け続けることが大切です。
シーラントの費用
なお,シーラント治療の費用は,ほとんどの場合健康保険が適用されますが,一部適用されない場合があります。くわしくは歯科医師もしくは歯科衛生士までお問い合わせ下さい。
★むし歯治療の練習として使うシーラント処置
当院では,予防処置とお子さんのむし歯治療前のお口の中への器械を持ち込む練習を
兼ねてシーラント処置を行うことがあります。