入れ歯のお話
皆様☆こんにちわ!歯科医師の藤井です。
昨日、入れ歯についての講習会に参加しました。入れ歯は、皆様のお口の歯がなくなってしまった時に活躍するものですが、残念ながら、なかなかぴったり合う入れ歯に巡り合えないというお言葉を患者様から頂きます。
入れ歯は、「型取り→(上の歯に対して下の歯をどこで咬むか)咬み合わせの決定→人工歯を並べて歯並びをチェック→完成」という流れで作製しますが、補わなければならない歯の数が多くなればなるほど咬み合わせが難しくなります。特に総入れ歯(上の歯14本、下の歯14本)や総入れ歯に近い大きな入れ歯になると、噛み合わせや歯並びは1回の診療では決定する事が出来ず、何度も来院して頂くことがあります。それだけ難しいものを保険診療では1回で行うよう料金が決定されているため、ズレが残ったまま入れ歯を完成せざるをえない場合もあり、上記の「なかなかぴったり合う入れ歯に巡り合えない」ということになってしまっています。また、患者様方も型取りをしたら入れ歯はすぐに出来上がるものと思っておられるようですね。
入れ歯は、患者様の生活必需品となるものなので、適当には作れません。出来上がるまで時間と回数がかかるものであると言う事を念頭に置いて、どうぞ受診下さい。