小児患者と歯科医師の理解と信頼について(その1)【姫路で矯正歯科・小児歯科・審美歯科のことなら デンタルクリニックカルミア】
小児歯科 假谷直之です。
小児歯科 假谷直之です。
おたがいの理解と信頼はすべての医療行為の原点でありますが,小児患者の特徴として患児自身がこの原点を認識していないことがあげられます。
一般成人患者は,自らの意志で歯科治療の意義と歯科医師に対する理解を持って来院しますが,小児患者はそうではありません。したがって,まず小児の患者に歯科診療に関して積極的に年齢に応じた理解をうながし,歯科診療というものの学習過程を通して小児と歯科医師との信頼関係を確立し,築き上げた「よい関係」を診療中維持していくことが,小児歯科診療における小児の対応の基本となります。
当院小児歯科においては,次の四つの項目を理解させるように患児に教育していきます。
①歯科医師は自分(患児)の味方であり,自分(患児)を助けてくれる人であること。
② 治療は自分(患児)のために行われていること。
③ 歯科医は自分(患児)に好意をもっていること。
④ 治療は簡単であり,歯科医師の指示通りにすれば上手にでき,そしてそれは自分(患児)の体に良い結果をもたらすこと。
★ここでの理解とはこれらを知ることであり,信頼とはそれ(理解したこと)を心より信
じることです。
次回は,小児患者からこの理解と信頼を積極的に得る方法について書きます。