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2014年8月 5日

今回は子供の歯ぎしりについてです。

こんにちは、小児歯科の假谷直之です。
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ほとんどの場合、子どもの歯ぎしりは心配することはありません。成長過程で一過性に起こる場合がほとんどだからです。
歯のない生まれたての赤ちゃんは、下顎の動きは、最初「吸う」という動きが主ですが、そのうち、「噛む」という動きをするようになります。その過程で下顎が安定していられる位置を見つけるため「歯ぎしり」をするとされています。
さらにもう少し成長すると、顎の成長による咬み合わせのバランスの変化を調節するために歯ぎしりをするといわれます。こういった歯ぎしりは成長に即した正常な反応だと考えてよいでしょう。
また、混合歯列期(概ね6歳から15歳)にも噛み合わせがアンバランスになり歯ぎしりをすることがあります。この場合、永久歯が生えそろい咬み合わせが安定するにつれて歯ぎしりもなくなるのが一般的です。
ただし、このような正常な反応ではないようなこともあります。環境の変化、例えば、下の子が生まれてかまってもらえなく寂しい、保育園、幼稚園に入園して親からいきなり離れることになってしまった、小学校へ入学しての環境の変化あるいは親の離婚などのようなことがストレスとなって歯ぎしりを誘発することがあります。ですから、急に歯ぎしりをするようになったという場合などは、なにかストレス的なものはないか考えてみることも必要です。

また、歯ぎしりには、「歯ぎしりをすることで顎や筋肉の発達を促し鍛える」というような効果もいわれています。

子どもの歯ぎしりは、多くの場合一過性のもので成長とともになくなるといわれています。逆にいえば、いつまでも歯ぎしりをやめない子はなにか複合的な原因やその他の原因も考えられますのでよく考えてみる必要があるといえましょう。

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