矯正治療雑学⑥:顔のバランス【姫路で矯正歯科・小児歯科・審美歯科のことなら デンタルクリニックカルミア】
こんにちは。カルミアの分院長上野です。
人の顔はそれぞれです。ただし、人がきれいだなと思う顔には特徴があることが私たちの業界では広く知られています。
正面顔貌でいうと、人は左右対称性が取れている顔をきれいだと認識します。他にも、髪の生え際‐鼻の根元、鼻の根本‐鼻下、鼻下‐顎下の長さが均等であると、人は美しいと認識します。他にも幾つかの黄金比率が存在しています。
側貌でいうと、鼻先と顎下のE-Lineを基準とした上と下の唇の位置で、顔立ちが整っているかどうかを無意識のうちに人は判断します。下唇がおよそE-Line上にあるかわずかに後ろ、上唇はそれよりも少し後ろであるのが理想です。実際のところは人種、性別でわずかに理想とされる値が異なっています。
唇の後ろに歯があるので、矯正治療により歯を動かすことで唇の位置はある程度補正することが可能です。以前説明をしたように、下顎の方向は大人でもある程度変えることが可能なため、これにより顔のバランスを整えることもできます。
矯正歯科医師が歯をきれいに並べる事のみにしか意識がないと、逆に顔のバランスを崩されます。これは残念なことに日本ではしばしば起こりがちな事です。アメリカでは歯並びだけではなく、顔のバランス・次回に説明する笑顔のバランスを考えて治療計画を立てることが常識です。